ゴッツといっしょ!

ゴッツの日記

精神病院

大量服薬(オーバードーズ)をして自殺を図り、措置入院となった私は、閉鎖病棟に入れられた。

 

病棟内で全て簡潔するようになっている。

持ち物は全てナースステーションで管理されている。

ナプキンですら、ナースステーションまで行ってもらわないといけない。

 

病室は一人部屋だった。ナースコールもコードが短く、首を吊れないようになっていた。あとは何もない。シーツが剥がせないようになったベッドと、枕。水中毒にならないように洗面台すらなかった。

着替えは週に2回のお風呂の時だけ。スウェットの紐も抜かれてダボダボの腰パン状態だった。(だから、私は腰パンが嫌い。閉鎖病棟を思い出すから。)

 

酷く暇だった。当時は20歳だった。患者の中でも私が一番若かった。

「女優さんみたいなきれいな子が来た」って話題だったらしい(笑)素直に嬉しい!

 

食事は閉鎖病棟内の広場で食べる。食事が来ると看護師が呼びに来る。部屋から出てこいと。テレビもそこにしかない。(別にテレビなんか日頃から見てなかったから食事の時以外は外に出なかった。)

いろんな人がいて楽しかった。ただ、びっくりしたのは男女同じ病棟に入れるところ。(普通は別けるんだけど……)

 

私は元看護師ということもあって、大人しくいうことを聞いていた。抵抗したところでここから出られないということはわかっていた。

 

週に1回、担当医が様子を診に来た。

「仕事のことは考えるな」と言われたが、仕事のことを忘れたことは一度もなかった。